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精神疾患との向き合いかた〜統合失調症①〜

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こんにちは、支援員の岩崎です。

 

みなさんは、統合失調症という病気について、どのくらい知っていますか?

 

病名を聞いてもピンと来ない、もしくは病名は知ってるけどどんな病気なのかはわからない…そんな方も多いのではないかと思います。

 

以前、別のスタッフが統合失調症についての記事を書いてくれていましたが、今回の記事から数回にわたって、おさらいもかねて改めて統合失調症についてまとめていきたいと思います!

 

第1回となる今回は、「統合失調症という病気について正しく知ろう!」…ということで、どんな病気なのかということをわかりやすく書いていきます。

 

 

統合失調症とは?

 

統合失調症は、およそ100人に1人くらいの割合でかかるといわれている、妄想や幻覚などの症状が現れる病気です。

 

いわゆる精神疾患ですが、精神疾患とは言ってしまえば心の病気ではなく、脳の病気。
要するに、本人の心、気持ちの問題ではありません。

 

この病気が発症すると、自分の世界に閉じこもり、他者と関わりながら社会生活を送る能力が低下したり、自分の感覚や思考、言動などが他の人と違っているということ、またそれが病気の症状によるものなのだという意識をもつことが難しい状態になります。

 

それでは、統合失調症の発症の原因は何なのでしょうか?

 

過去には、遺伝が原因であるとか、親の育て方が原因であるなど、諸説ありました。

 

しかし通常、遺伝だけで決まる病気の発症は、一卵性双生児では完全に一致しますが、統合失調症の場合は、片方が発症した場合のもう片方の発症率は5割ほど。
つまり、遺伝も関係していますが、周囲の環境を含めた様々な要素が関与しているのです。

 

では、親の育て方によるものなのかというと、そういうわけでもありません。
もちろん、中には家庭環境が原因のひとつとなって発症したという方もいるかもしれませんが、それは数あるケースの1つに過ぎません。
ただ、発症した後での家族の接し方は、その後の回復に大きな影響を及ぼすので、病気への理解や適切な対応が大切になります。

 

さて、そんな統合失調症ですが、現在では研究なども進み、早期に発見して適切な治療を行えば、大部分の患者さんは症状が改善し、社会復帰できると言われています。
統合失調症にはいくつかのタイプがあり、過去には治療が難しいと言われていたタイプでも現在では十分に回復が見込めるようになっているのです。

 

 

統合失調症の主な症状

 

統合失調症の症状は、大きく分けると「陽性症状」「陰性症状」「認知機能障害」に分けられます。
この項では、それぞれの症状について順番に説明していきましす。

 

◆陽性症状

 

1:妄想
実際にはそんな事実は無いにも関わらず「誰かに監視されている」「会話を盗聴されている」といったことを信じ込んでしまう状態です。
被害妄想などのケースが多いですが、中には「自分は王家の末裔だ!」といったような誇大妄想が見られる場合もあります。

 

2:幻覚
自分の悪口や噂話などが聞こえたり、自分に誰かが命令する声が聞こえたりといった幻聴が多いと言われています。
その他にも、実際にはそこにないもの、そこにいない人が見える幻視も見られる場合があります。

 

3:緊張病症状
ちょっとしたことで怒ったり、興奮して暴れたりすることがあります。
また、動作が極端に鈍くなったり、他人の言動などをなぜか真似たりといったこともあります。

 

4:思考障害
思考が混乱し、考え方に一貫性がなくなります。
そのため、会話の内容に脈絡がなくなったり、ひどい場合には完全に支離滅裂になってしまうこともあります。

 

◆陰性症状

 

1:感情鈍麻
喜怒哀楽を表に出せなくなり、表情をうまく作れなくなります。
また、他者の感情にうまく共感することができなくなります。

 

2:思考の貧困
会話をしていても、比喩などの抽象的な言い回しが使えない、理解できないなどの状態になります。
思考の低下により、人との会話を続けるのが難しくなったり、言葉数が乏しくなったりします。

 

3:意欲の欠如
意欲や気力、周囲に対する興味などが低下し、仕事や日常的な行動(入浴や着替えなど)に興味が持てなくなります。
そのため、家族や周囲の人に促されないと、日常的な行動すらほとんど行わなくなるようなケースも見られます。

 

◆認知機能障害

 

1:集中力の欠如
物事に対して、注意を集中することができず、考えをまとめることができなくなります。

 

2:記憶力の低下
発症前と比べて、新しいことを学ぶことに時間がかかるようになります。

 

3:物事の段取りができない
物事を、どこからどう始めたら良いのかが判断できなくなり、前に進めなくなります。

 

 

統合失調症の4つのステージ

 

統合失調症は、発症してからの経過として、これから紹介する4つの状態を順番に推移していきます。
統合失調症のステージ
 

◆前兆期
特に目立つ症状は現れませんが、本人は何となく変だと感じている状態です。
不眠、集中力の低下、情緒不安定などが見られますが、見逃してしまうようなかすかな兆候であることも多く、本人もそれが病気によるものだとは思わ無いことが多いです。
周囲の人たちが変化に気付き、この時期から治療を始めることができれば高い治療効果が見込めます。

 

◆急性期
陽性症状である幻覚・妄想(内容は被害的なものが多い)・混乱などが見られるようになります。
また、本人は何かがおかしいと自分の中で感じながらも病気だとは思っていないので、他人にはよく理解できない発言や行動が現れます。
この時期には周囲の出来事に敏感になり、不安や緊張を強く感じるようになることもあります。
陽性症状が見られたら、家族や周囲の人が協力してできるだけ早いうちに受診し、適切な治療を行うことが重要です。

 

◆消耗期
急性期の症状が落ち着き、やる気が出なくなったり喜怒哀楽に乏しくなったりなどの陰性症状が見られるようになる時期です。
また、身体のだるさなどを訴え、長時間の睡眠をとるようになります。
一見だらだらとしているように見えますが、急性期に消耗したエネルギーを蓄える充電期間であり、回復のために必要な時期なので、周囲がそれを理解し、服薬を規則正しく続け、睡眠と休息を十分に取れるようにサポートすることが大切です。

 

◆回復期
回復が進み、徐々に心と身体も安定してきて、会話や自発性が戻ってきます。
社会復帰に向けてリハビリを始めるのに適した時期と言えますが、無理をすると再発してしまう恐れがあります。
再発防止のため、規則正しい服薬を続け、周囲の人は気持ちにゆとりを持って接することが大切です。

 

 

統合失調症の正しい知識を身につけよう!

 

統合失調症の症状の原因は、脳のフィルターがうまく機能しなくなることだと言われています。

 

人間の脳には、自分に必要な情報だけを受け入れ、不要な情報は弾くというフィルター機能があります。
しかし、過度のストレスや周囲からの孤立、不安、過労や不眠といった悪条件が重なり、神経が過敏になることで、その機能がうまく働かなくなると、不要な情報がどんどん流れ込んできてしまい、その結果として幻覚や妄想、集中力の低下などの症状が現れるようになるのです、

 

具体的な例を挙げると、自分とは無関係な人の声を聞いて「自分のことを話しているんじゃないか?」と感じたり、「自分の思考が周囲に筒抜けになっている」と感じたり、周囲の様子に「あの行動は自分への当てつけじゃないか?」「あの人は自分をつけてきているんじゃないか?」と過敏な反応を示し、誤った推測をしてしまうようになります。

 

また、自分自身の思考も、フィルターの機能に支障が出ることによって、正体不明の声として本人には聞こえてしまいます。
これがいわゆる幻覚(幻聴)の仕組みなのです。

 

さて、そんな統合失調症ですが、大切なのは、周囲の人が早く病気に気づいてあげることです。

 

変わっていく本人の様子に、どうしてこうなったのか…と思ってしまうかもしれません。
しかし、重要なのは病気がそうさせているんだと気づいてあげること、理解してあげることです。
おかしいなと感じたら、様子をよく観察し、最寄りの精神科のクリニックや保健所に相談してみましょう。

 

ただ、統合失調症の患者さんは、自分は病気ではないと認めないことが多いのも特徴です。
なので、病院の受診などに対して、拒否することもすくなくありません。
そんな時は、まずはご家族や周囲の方だけでも相談してみることをお勧めします。

 

 

終わりに

 

いかがでしたでしょうか?

 

家族の、または友人の様子が最近どこかおかしい…そんな時は、近くにいるあなたが、その変化に気づいてあげなければならないかもしれません。

 

もし、身近にそんな人がいたら、この記事に書いてあるような症状やその兆候が見られるようなことがあったら、とりあえず相談するだけしてあげてください。

 

それが病気の早期発見、早期治療につながるのです。

 

と、いうことで、簡単にまとめただけではありますが、今回の記事はこの辺で終わりにしたいと思います。

 

この記事を読んで、少しでも統合失調症について知っていただけたら幸いです。

 

次回の記事では、統合失調症の治療についてのお話をしたいと思いますので、そちらの方もぜひ読んでいただけたらと思います!

 

 

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