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【解説】ゲーム障害について‐症状・原因・治療法をまとめて解説‐|ルーツ川崎

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就労移行支援事業所

 

 

                                                                                                                               こんにちは!ルーツ川崎です。

12月に入り、気温も下がって本格的な冬がやってきましたね。

コロナウィルス対策はもちろんですが、インフルエンザが流行する季節でもあるので、引き続き手洗いうがいをして予防していきましょう!

 

 

さて今回は、ゲーム障害についてのお話です。

近年のスマートフォンの普及や、SNSの発達により「ネット依存」と疑われる人は、成人で推定約421万人、中高生で約93万人いると推定されています。また、ネット依存の約90%がゲーム障害(ゲーム依存)であるという厚生労働省の調査結果も出ています。

 

ゲーム依存症の症状や原因、治療法について詳しく解説していきます。

 

1.ゲーム障害とは、症状について

2.ゲーム障害の兆候について

3.ゲーム障害の診断について

4.ゲーム障害の治療・予防法について

5.最後に

 

 

1.ゲーム障害とは

 

 

 

 

                                                                                                                               ゲーム障害とは、普段の生活が破綻するほどの、持続的かつ反復的なゲームへののめり込みのことを指します。

本人や周囲の人々も『ゲームにはまってる』と気軽に考えているうちに進行してしまうのがゲーム障害という病気です。

WHO(世界保健機関)では新たな病気として、2019年5月に国際疾病分類に加えました。

 

最初は「ちょっとした楽しみ」や「友人や家族に誘われたから」「息抜き」にと始めたゲームが、段々と「いつでもどこでも出来る手軽な気分転換」の手段となることが多いようです。

特に、インターネットに接続されているオンラインゲームの場合、ゲームが絶えずアップデートされゲームに終わりがありません。

また、一緒にプレイする仲間や敵がおり、そこに対人関係や競争が生まれることはごく自然なことです。

そのうちに、健康や生活リズム、人間関係、社会生活への影響が起こり始めます。

 

 

私達の行動は、脳の前頭前野と大脳辺縁系によってコントロールされています。

前頭前野は主に「理性」をつかさどり、大脳辺縁系は「本能・感情」をつかさどっています。

通常は前頭前野の働きの方が優勢ですが、ゲーム障害が起きると、前頭前野の働きが悪くなり、大脳辺縁系による「本能・感情」に支配され、依存状態から抜け出すのが難しくなってしまいます。

ゲーム障害を抱えている方の脳では、ゲームを見ると脳に異常な反応が見られます。

これはアルコール依存やギャンブル障害を抱えている方にも確認できる同様の異常反応だそうです。

脳に異常な反応が起こると、「ゲームをしたい」「遊びたい」などの衝動的な欲求に襲われ、ますます依存状態から抜け出すことが難しくなるという悪循環を繰り返してしまいます。

このような依存状態が続くと、「理性」をつかさどっている前頭前野の機能が低下し、ゲームに対しての欲求がさらにエスカレートしていきます。

 

また、とくに未成年者では。前頭前野の働きが十分に発達していないため、ゲーム障害がおこりやすく、将来にわたって影響が続く可能性があると考えられています。

 

 

国立病院機構久里浜医療センターが、ゲーム障害で受診した9~46歳までの患者さんに起きた問題を調べたところ、

59%が「欠席・欠勤」、33%が「ひきこもり」に、76%が「朝起きられない」、60%が「昼夜逆転」が起きていたとのことです。

またそのうちの12%は「退学・放校」、7%が「失職」するなど、日常生活に支障をきたしてたという調査結果が出ています。

さらに51%が「物にあたり、壊す」、27%が「家族に対する暴力」といった、問題も起きています。

 

 

主な症状としては、

 

・ゲームをするために睡眠や学業の時間を削る

・食事中や他人との会話中にもゲームをする

・体調不良が起こる

・ゲームのことを注意されるとイライラする

 

など、健康や生活リズム、人間関係、社会生活への影響が起こりはじめるなどが主な症状として挙げられます。

 

 

 

2.ゲーム障害の兆候について

 

 

                                                                                                                               ゲーム障害は誰にでも起こる可能性がある病気と言えます。

そのため、ゲーム障害の兆候を知り、早めに気づくことが大切です。

では、ゲーム障害の兆候とは一体どんなものなのでしょうか?

今回は、ゲーム障害の8つの兆候をご紹介します。

 

・ゲームをする時間がかなり長くなった

・夜中までゲームを続ける

・朝起きられない

・絶えずゲームの事を気にしている

・他のことに興味を示さない

・ゲームの事を注意すると激しく怒る

・使用時間や内容などについて嘘をつく

・ゲームへの課金が多い

 

これらの兆候が見受けられる場合は、まず注意することが大切になってきます。注意をすることで、ゲームの時間が減ったり、やめることができたりすれば、あまり問題はないと言えるでしょう。

しかし、注意してもゲームをする時間が減らない場合は、ゲーム障害が疑われます。

 

 

3.ゲーム障害の診断について

 

 

                                                                                                                               それでは、ゲーム障害に気づいたら一体どうしたら良いのでしょうか?

ゲーム障害に気づいたら、まずはゲームをやめたり、ゲームをする時間を減らすように注意することが大切です。

やめられない場合は、「ゲーム障害」が疑われます。実際の病院の診断にあたっては問診で次の4つを確認します。

 

・ゲームをする時間をコントロールすることができない

・ほあかの生活上の関心事や日常の活動よりもゲームを優先する

・ゲームによって問題が起きているにも関わらず、ゲームを続ける

・学業や仕事、家事などの日常生活に著しい支障がある

 

上記の4つの項目の全てが当てはまり、12か月以上続く場合に「ゲーム障害」と診断されます。

ただし、この4つの症状の全てがあてはまり、しかも重症である場合には。継続時間が12か月よりも短くてもゲーム障害と診断されることがあります。

特に、小中学生では、短期間で重症化しやすい傾向が見られます。

 

 

4.ゲーム障害の治療・予防法について

 

 

 

                                                                                                                               ゲーム障害の治療法は主に下記の4つの方法があります。

・診察

・カウンセリング

・デイケア

・入院治療

 

基本的には通院で「診察」や「カウンセリング」、「デイケア」などを行っていきます。これらを受けても上手くいかない時は、「入院治療」を行っていきます。

 

・診察(症状・健康問題・日常生活を把握する➝治療方針をたてる)

診察では、まず医師が患者さんの症状や健康状態、日常生活をチェックし、それをもとに治療方針を立てます。

そして、その方針に沿って、定期的にフォローアップしていくことになります。

今のところ、ゲーム障害に有効な薬物治療はありません。しかし、ゲーム障害に合併する症状やゲーム障害で起きる症状に対して有効な薬物治療がある場合はそれを行います。

例えば、注意欠如・多動症の場合、それに対して有効な薬を処方して症状を改善していきます。

 

 

・カウンセリング(ゲーム障害を理解する・ゲームを減らす必要性に気付かせる➝ゲームへの思い没頭してしまう原因・日常的なストレスを聞き取る)

カウンセリングでは、ゲーム障害について理解を進めることで、ゲームをする時間を減らす・やめる必要性に気付くように対話をおこなっていきます。

対話をする際、ゲームへの思い・没頭してしまう原因・日常的なストレスなどを聞き取って、治療に役立てていきます。

 

 

・デイケア(認知行動療法:考え方と行動を見直す治療)

デイケアでは、集団で運動をしたり、食事をしたり、ディスカッションなどを行ったりしていきます。卓球やバドミントンなどのスポーツをすることで、体力が低下していることを感じたり、ゲーム以外にも楽しいことがあることを実感できます。

ディスカッションでは、「どのようにしてゲームの時間を減らすのか」「ゲーム以外の活動を充実させる方法」というようなテーマで話し合っていきます。その際、ゲーム障害から回復した方にも参加していただき、体験談を語ってもらうことなどもあるそうです。

ゲーム障害のある患者さんは、人とのコミュニケーションに対して苦手意識を持っている場合が多く、ゲームに没頭してしまう傾向があります。デイケアでは、集団で行動していきますので、コミュニケーション能力をアップすることも期待できます。

医療機関によっては、家族が参加する家族会を実施したり、一週間程度の治療キャンプをおこなっているところもあります。

 

 

・入院治療(ゲーム・学校など生活設計を話し合う)

「診察」「カウンセリング」「デイケア」などの治療を受けても症状が改善されない場合は「入院治療」が検討されます。

入院治療では、2か月程度入院して、物理的にゲームから遠ざけます。そのため、入院中はゲームなどができるオンライン機器は使えないようにします。

入院中は、医師や家族と繰り返し話し合いをおこなっていき、退院した後のゲームとの付き合い方についても具体的に決めていきます。また入院することによって生活リズムを整えることも出来ます。

ただし、2020年現在のところ、入院治療を行っている医療機関は限られています。

 

 

・ゲーム障害を防ぐ予防法について

子どものゲーム障害を予防する方法としては、まず有効なのがゲームを始める年齢を遅くすることです。

すでにゲームを始めている場合は、1日のゲームをしてもいい時間やゲームができる時間帯・場所を明確に決めることが有効です。その際、紙に書いて部屋に貼っておくことが大切になってきます。

また、ゲーム以外のリアル生活を充実させることでも、ゲーム障害を予防できると言われています。

 

 

5.最後に

 

 

 

                                                                                                                               いかかでしたか?

今回はゲーム障害について、症状や兆候、治療法などを中心にお話しました。

ゲーム障害の兆候に気づいたり、ゲームによる問題が起きたりしたときは、自分自身や家族だけで解決しようとせず、医療機関をはじめとした外部の方に支援を求めることも大切になってきます。

ネット依存やゲーム障害の治療は全国でおよそ90か所の医療機関(2020年11月現在)で受けることができます。

 

ルーツでは、障害をお持ちの方を対象に、体調面の安定や生活面の安定を含めて、就労に向けたサポートをさせて頂いています。

 

見学や体験もいつでも受け付けていますので、お気軽にお問合せくださいね。