発達障害のマスク着用困難とその対応について|ルーツ川崎 | 就労移行ITスクール

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発達障害のマスク着用困難とその対応について|ルーツ川崎

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みなさんこんにちは!ルーツ川崎です。

今年の1月7日に新型コロナウィルス感染拡大に伴う2回目の緊急事態が発令され、外出がなかなかできない日が続いていますね。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

 

新型コロナウィルス感染拡大に伴い、感染予防のためマスクの着用が推奨されています。しかし、発達障害などが理由により、マスク等の着用に困難さを抱えている方がいらっしゃいます。

 

今回の記事では、発達障害をお持ちの方のマスク等の着用困難さとその対応についてご紹介します。

 

 

発達障害とは

 

・発達障害とは

発達障害の原因は先天性な脳の機能障害で、精神的な病気ではない。コミュニケーション能力や社会性の障害、感情のコントロールが効きにくい特徴がある。また知的障害を伴わない事が多く、ある職種・方面において特殊な才能を持つことが多い。

 

 

原因:先天性な脳の機能障害によるもの

特徴:・コミュニケーション能力や社会性の障害、感情のコントロールが効きにくい

   ・ある職種や方面において特殊な才能を持つことが多い

 

 

 

・主な発達障害の種類と特徴

◎注意欠如・多動性障害(ADHD)

注意力に欠け、落ち着きがなく、時には衝動的な行動をとる

・おっちょこちょいのあわてんぼう、ミスが多い

・怒りやすい

 

 

◎自閉症スペクトラム障害(ASD)

 自閉症やアスペルガーを含む発達障害

対人スキルや社会性に問題がある発達障害

・自閉症…知的障害がある。言葉以外の身振りや表情のコミュニケーションも困難。変化に対する不安や抵抗が強い。

・アスペルガー症候群…知的レベル・言語の発達は正常。社会的ルール・暗黙の了解がわからない。こだわりが強い。

 

 

◎学習障害(LD)

読む・書く・計算するなどの特定の能力の習得が困難。

 

 

発達障害のマスク等の着用困難とは

 

そして、発達障害がある人の56%が「我慢して着用している」「着用が難しい」という調査結果が、2020年9月4日に発達障害情報・支援センターから発表されました。

 

これは嗅覚や触覚が過敏だったり、意思疎通が苦手だったりする発達障害が持つ特性のためだと考えられます。

この調査は7月8月にウェブ上で実施され、全国に住む発達障害の方を対象とし、当事者352名、家族ら500名が回答しました。

 

 

「新しい生活様式に取り組む中で、困っていることは何ですか?」という質問に対して約48%の方が、「熱中症を防ぐために、時々マスクを外したいが、外してもいいタイミングの判断が難しい」と回答しています。

触覚(肌)などの過敏によってマスクをすることに困り感を持つ人が多くいることも分かっています。

 

 

また、マスク着用によって、

相手の表情がわからない」

「相手がマスクを着用していると聞き取りにくい時があるが、聞き返すことが難しい」

「マスクを着用しているとどれくらいの大きさの声で話せばいいかわからない」

など、様々なコミュニケーションの難しさが生じていることも調査結果としてわかりました。

 

 

発達障害の家族が工夫した点は、

「本人が心地よいマスクを手作りした」「マスクを落としてもパニックにならないように予備を持たせた」などで、

自由記述には、「感染対策ができない事情を周囲に理解してほしい」との声が寄せられました。

 

そんな状況の中、感覚過敏等からマスク等が着用困難な方について、厚生労働省ホームページで「マスク等の着用困難な状態にある発達障害のある方等への理解について」と題して、理解を促す周知文を掲載いたしました。

 

内容は、WHOからのアドバイスの内容を引用しつつ、

・感覚過敏という特性があるためにマスク着用困難な場合があること

・子どものみならず成人の方に至っても継続すること

・知的障害のある方は、フェイスシールド等のマスク代替手段も難しい場合があること

 

について、記載されています。

マスク等の着用困難の方への理解が少しずつ広がっています。

 

 

マスク等着用困難者向け意思表示カード

 

そんなマスク等の着用困難さを抱える方のためにマスクを付けられない理由を可視化できるマーク(カード)が感覚過敏研究所から作成されています。

 

ネームホルダーに入れて持ち歩くと、マスク等の着用困難さを周りの方の理解に繋がります。

 

こういった配慮を周りの方に開示することができるツールなどが出てきているので、もしよろしければご活用ください。

 

 

 

さいごに

 

いかがだったでしょうか。発達障害の方のマスク等の着用困難について紹介しました。

ルーツ川崎では、発達障害の方に向け自身の特性の整理や配慮事項の整理のサポートを行っています。

 

緊急事態宣言の発令に伴い、外出のできない方のためにWeb説明会・相談会も開催しております。体調面の相談や就労に向けたご相談などもさせていただているのでお気軽にお問いわせください↓

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