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いつも眠い…。不眠症の4つのタイプと原因

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yuki
 
 
現代日本人において深刻な悩みでもある「不眠症」には、その症状によってタイプや陥りやすい原因があるのはご存知でしょうか?ただ「眠れない」だけではなく、日常生活にも影響が大きい不眠症について、症状や原因はもちろん、セルフチェック方法や改善策などについてまとめました。1人で悩みすぎず、まずは気軽に自分の眠りの質について見なおしてみましょう。

 
 

目次

 
 
① 不眠症とは?

② 不眠症には4つのタイプがある

③ 不眠症になる原因は?

④ 自分で出来る不眠症チェック方法

⑤ まとめ

 

 

① 不眠症とは?

 
 
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「眠れない」というのは、一見大したことではないように捉えがちです。一時的に、一晩だけ、などの場合は確かに大したことではないかもしれません。しかし、それが数週間、数ヶ月間に及ぶと、日中の眠気や倦怠感だけではなく集中力の低下、意欲低下、食欲低下などが出てきます。
 
そして、それがうつ病や自律神経失調症などの精神疾患や、慢性疲労などの身体症状を引き起こしてしまい、その体調不良から更に眠れなくなるという悪循環になります。そのような「何日間も質の良い眠りが取れない状態」のことを、「不眠症」といいます。
 
平成19年の厚生労働省の調査によれば、現代日本人において5人に1人、およそ成人の21.4%が不眠の症状を訴え、治療の必要があると診断されています。つまり珍しい病気ではなく、誰でもかかりうる病気ということになります。

 
「最近よく眠れない、不眠症なのかな?」と感じている人は、是非一度セルフチェックを行ってみてください。そして当てはまる、心当たりがある項目が多い場合は、1人で悩まずに病院で専門医に相談しましょう。不眠症は辛い病気です。一刻も早く改善することが、健康な生活を送るための必須条件なのです。

 

 

② 不眠症には4つのタイプがある

 
 

➖ 入眠困難タイプ

 

不眠症には4つのタイプがあり、2つ以上のタイプを併発している場合も多くあります。まず、自分の眠りに関して見直してみましょう。当てはまるタイプがあれば、不眠症の疑いがあると言えます。
 
1つ目のタイプは最も多いとされている「入眠困難タイプ」です。「眠ろうとしているのに寝つけない、眠りに落ちるまでに30分から1時間以上かかる」という状態が特徴で、性別の差や年齢の差はあまりなく不眠で悩む人のほとんどに起こる症状と言えます。
 
原因は様々ですが、ストレスや緊張など精神面での疲労が原因で起こりやすいという説もあります。

 

 


 
 

➖ 中途覚醒タイプ

 

日本人成人の中では好発すると言われているのが、「中途覚醒タイプ」です。このタイプの場合、入眠しても何度も目が覚める、目が覚めると再び眠りにつくまでに時間がかかるという症状が特徴的です。
 
高齢者の併発症状として、頻尿や体温調節の違和感などによりこうして何度も起きてしまうことで、中途覚醒タイプの不眠症状を引き起こす場合も多く、「夜トイレに起きたくなるから」と水分を節制してしまい、脱水症状を起こすというような二次的症状の原因にもなり得ます。
 
熟睡感覚が薄いために翌朝の疲労感も高く、日中の倦怠感などに繋がりやすいタイプと言えるでしょう。

 

 


 

 

➖ 早朝覚醒タイプ

 

目覚ましが鳴る予定時刻、起きるべき時刻の2時間以上前に目が覚めてしまい、その後再び眠りにつくことが出来ないという状態を何日も繰り返すのが「早朝覚醒タイプ」です。
 
翌日に気がかりなことがあったり、何か悩み事を抱えているなどの精神状態への負荷による場合が多いようですが、生活リズムが乱れることによって体内時計の調節が難しい場合などにも起こります。

 

 


 

 

➖ 熟眠障害タイプ

 

4つ目は「寝ている時間」は長いのに、寝た気がせずに全く疲れが取れないという「熟眠障害タイプ」です。7時間以上眠っているにも関わらず、睡眠の「質」が悪く熟睡することが出来ないので、脳が休息を取れずに疲労感を残してしまいます。

 
一晩のうちに何度も何度も夢を見たり、小さな物音でうっすらと目が覚めてしまうような感覚がある状態の人はこの熟眠障害タイプと言えるでしょう。睡眠は脳に直接関係するために、このような眠りの浅い状態は脳にも体にも悪影響を及ぼします。

 

 

③ 不眠症になる原因は?

 
 

➖ ストレス

 
 
諦めるのコピー

 

「不眠症といえばストレス!」という図式は、近年では当たり前の理解度を得られています。仕事上でのストレス、恋愛問題のストレス、家庭問題でのストレスなど、私達の日常は「ストレス」で溢れています。
 
無論、必要なストレスもあります。適度なプレッシャーやストレスは脳を活性化させ、神経回路の情報伝達能力をアップさせたり、記憶力や集中力を高める効果があるのです。しかし、それが過剰になってしまったり、解決すること無く延々と続いてしまうストレスだと逆効果が現れます。
 
脳の神経回路が常に緊張状態に陥り、体が休みたいと思っているのに脳が休ませてくれないという自律神経の乱れが生じ、休まなくてはならない時間になってもいつまでも興奮状態が続くために眠れなくなってしまうという症状が起きてしまうのです。

 

 


 

 

➖ 身体の病気による症状

 
 
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病気の症状によって眠れず、それが慢性化すると不眠症を引き起こす場合もあります。頻尿傾向の症状や花粉症、風邪やインフルエンザによる関節炎など、季節的なものや一過性のものから、糖尿病、心臓病、膠原病やリウマチなどの体の痛みや倦怠感を伴う疾患、怪我などの外傷でも不眠状態になる例が報告されています。
 
また、睡眠障害の随伴症状として、夜休もうとすると足に不快感が走る「むずむず足症候群(レストレスレッグス)」や大きないびきと無呼吸状態を繰り返して心臓や血圧に負担をかける「無呼吸症候群」、夢遊病などの睡眠障害が原因となってしまう場合があります。
 
このような根本原因を治療しないと、いつまでも不眠症が改善出来ず、精神的なダメージを受けてうつ状態、パニック障害などの別症状を引き起こす危険もあります。

 

 


 
 

➖ うつ病などの心の病気

 
 
対人恐怖症

 

うつ病やパニック障害、自律神経失調症などの「心の病気」の多くは不眠症状を伴います。近年ではうつ症状を発症する人は増加傾向の一途を辿っており、現代日本が抱えている国民病としても社会問題化しています。
 
早朝覚醒タイプの人や、朝はだるさや倦怠感で元気がなく、夜にかけて気力が出てくる「日内変動」と言われる状態が両方見られる方に注意が必要と言われています。それ以外にも、眠ろうとしているのに頭痛やイライラ、悲壮感や焦燥感が出てくる場合などは一度病院に行き、自分の状態を見直してみる必要があります。

 

 


 

 

➖ 喫煙や飲酒などの生活習慣

 

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薬理学的な原因(外的要因)でも不眠症を引き起こすことがあり、その代表的な物質が「カフェイン・ニコチン・アルコール」です。
 
これらには交感神経の活性・覚醒作用があり、脳を興奮させる効果が高いため、過度な摂取は睡眠を妨げたり、睡眠の質を低下させます。また、利尿効果が高いこともあり、夜間にこういった嗜好品を摂取するとせっかく眠っても目が覚めてしまい、その後再度眠りにつくということが難しくなります。
 
絶対に口にしてはいけない、というものではありませんが、不眠症で悩まれている場合にはたばこやお酒の摂取を控える、夜間はコーヒーを口にしないなどの節制を心がけたほうが良いでしょう。

 

 


 

 

➖ 薬の副作用

 
 
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薬理学的な原因のもう一つは薬の副作用です。ある種の薬剤には、眠りの神経回路を妨げる作用があるものもあり、服用中に睡眠障害を起こす場合があります。
 
代表的なものでは抗がん剤、ステロイド剤、降圧剤、甲状腺製剤、頭痛薬などの中枢神経系に作用する薬などがあります。もしも服用している常用薬があるようであれば、一度お薬の注意書きにそのような副作用が記載されていないかを確認してみましょう。
 
記載がなくても、個人の体質によって薬の影響や副作用が変わることはよくあります。処方した医師に眠れないことを伝え、お薬を変えてもらったり睡眠導入剤を処方してもらうなどして対処をすると、不眠症の症状が改善・緩和される場合があります。

 

 


 

 

➖ 生活リズムの乱れ

 
 
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昼夜逆転などの生活リズムの乱れも、慢性的な不眠症の引き金になることがあります。また、変形労働制の仕事で夜勤などが多い場合にも、概日リズム睡眠障害という不眠症状に陥る場合があり、「致し方ない」と諦めているうちに体調不良が発現してしまうケースも多くあります。
 
私達の体内には体内時計と呼ばれる「体のリズム」があります。これは毎日決まった時間帯にホルモンを分泌したり、栄養を吸収・消化したりする現象なのですが、その体内時計のリズムの生活スタイルに不一致やずれが生じた場合、眠れないなどの障害が現れます。
 
仕事などの生活上の理由が深く関係する場合も多く、自己治療が難しい傾向にある原因なので、専門家による治療やアドバイスが必要になることがあります。

 

 


 

 

➖ 周辺の環境

 
 
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上質な睡眠を得るには、睡眠時の周辺環境も重要になってきます。たとえば決まった時間に騒音がする、光刺激が過剰、または室温が上がり過ぎたり下がり過ぎたりするという住環境にも影響される場合があります。
 
よく部屋の電気やテレビをつけっぱなしにしないと眠れない…という方もいらっしゃいますが、生理学的には人間は「光」を感知すると目を覚まそうという働きが脳に現れるように出来ています。そのため、明かりが強すぎる、音刺激がある状態だと良い眠りを得ることが出来ません。
 
自分は静かにしていても、住居環境や地域環境によって睡眠の質が低下している場合もあり、早急な改善が難しいこともあると思います。その場合は、医師による処方薬などで状況を緩和する必要があります。

 

 


 

 

➖ 就寝前のスマホのチェック

 
 
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最後に、ここ数年で驚くべき増加を見せている「不眠症の原因」をご紹介します。それはズバリ「ベッドの中でスマホチェック」です。
 
眠れないから、眠くなるまでの間だけ…と、スマートフォンをお布団の中に持ち込んだことはないでしょうか。私はしょっちゅうやってしまいますが、これは睡眠の質に大ダメージを与えてしまう行為だったのです。
 
パソコンやスマートフォンなどの電子機器から出る光の種類の中に、「ブルーライト」という青系の短い波長の光が含まれています。このブルーライトの特徴が、「太陽の光によく似ている」のです。
 
人間は光を感じると覚醒反応を起こすということは先にご紹介致しましたが、このスマホからのブルーライトの刺激によって、まるで朝日を浴びたように睡眠ホルモンのメラトニン分泌が抑制され、交感神経が活性化されます。その結果、眠くなるまでのつもりが眠れなくなってしまった、ということに繋がるのです。
 

また、このブルーライトの波長は短いため、目が疲れている夜間に長時間見続けると目の緊張度合いをMAXにしないとならなくなります。すなわち、「目は緊張状態、体は眠りたい、脳は朝日を浴びてやる気まんまん」という非常にアンバランスな状態を作り出してしまっているということです。
 
眠りたい!と思ったら、今日から寝る前のスマホチェックはやめておきましょう!

 

 

④ 自分で出来る不眠症チェック方法

 

 

➖ アテネ不眠尺度

 

 

不眠症なのかな…ともしも不安を感じているようでしたら、是非セルフチェックを行ってみましょう。簡単な質問に選択解答を行うだけで、ある程度の傾向が見えてくる「アテネ不眠尺度」についてご紹介します。
アテネ不眠尺度は、2000年にWHOが中心となり結成された「睡眠と健康に関する世界プロジェクト」が開発・発表した世界共通の不眠症の基準シートです。回答から導き出された合計点数で、不眠症の疑いやそのタイプなどの自分の不眠レベルがわかるようになっています。
 
■アテネ不眠尺度によるセルフチェック■
※過去一ヶ月間の間に、週3回以上あった状態の選択肢を選んで下さい。
 
 
回答選択肢の左から順に「0点」〜「3点」をつけます。
 
1. 寝つき(床についてから眠るまでに要する時間)

いつも寝付きは良い(0点)/いつもより少し時間がかかった(1点)/いつもよりかなり時間がかかった(2点)/いつもより非常に時間がかかった、あるいは眠れなかった(3点)
 
2. 夜間、睡眠途中で目がさめる

問題になる程のことはなかった(0点)/少し困ることがある(1点)/かなり困っている(2点)/深刻な状態、あるいは全く眠れなかった(3点)
 
3. 希望する起床時刻より早く目覚め、それ以上眠れない

そのようなことは無かった(0点)/少し早かった(1点)/かなり早かった(2点)/非常に早かった、あるいは全く眠れなかった(3点)
 
4. 総睡眠時間

十分である(0点)/少し足りない(1点)/かなり足りない(2点)/全く足りない、あるいは全く眠れなかった(3点)

 

5. 全体的な睡眠の質(睡眠時間の長さ)に関わらない

満足している(0点)/少し不満である(1点)/かなり不満である(2点)/非常に不満である、あるいは全く眠れなかった(3点)
 
6. 日中の気分

いつも通り(0点)/少し滅入った(1点)/かなり滅入った(2点)/非常に滅入った(3点)
 
7. 日中の活動について(身体的および精神的)

いつも通り(0点)/少し低下した(1点)/かなり低下した(2点)/非常に低下した(3点)

 

8. 日中の眠気

全くない(0点)/少しある(1点)/かなりある(2点)/激しい(3点)

 
 
 

合計点が1~3点の場合、睡眠障害の心配はほぼないと言えます。

合計点が4~5点の方は少し不眠の疑いがあります。続く場合は医療機関を受診しましょう。

合計点が6~9点の人は不眠症の疑いがあります。早い受診が望ましいと考えられます。

合計点が10点以上の人はなんらかの深刻な睡眠障害が考えられます。医師に相談しましょう。

 

 

アテネ不眠症尺度はあくまでも自己診断による「目安」です。生活改善などの対処を行っても数日間継続するようであれば、一度専門家による睡眠障害の診断を受けた方がより安心です。

 

 

⑤ まとめ

 
 
いかがだったでしょうか?

 

現代はテレビ情報やインターネット情報によって、様々な病気についての理解度が深まってきています。しかし、それでもなお「眠れないくらいで薬や病院なんて…」という考えが根強くあります。
1日、2日程度眠れなくても、確かに人間は生命維持活動に支障はきたしません。人によっては3日寝なくても大丈夫、と豪語する人もいるでしょう。しかし、それが一週間、二週間と続いてみたらどうでしょうか。しかも自分の意志とは無関係に、眠りたいのに眠れないという状態です。
意識は朦朧とし、絶え間なく眠気と頭痛が交互に襲ってくるようになります。体は倦怠感と痛みでギシギシときしむようになり、皮膚の乾燥感やかゆみを感じる状態へと変わります。食欲は無くなり、水分さえ意識しないと受け付けません。
 
注意力散漫となった体で無理をすれば、どのような事故に巻き込まれるかもわからない状態になります。擦り傷程度で済む可能性の方が低いかもしれません。
「眠り」は動物の命に関わる本能的欲求です。この本能の部分に障害が起きれば、それは必然的に命に関わるものであり、医学的にいえば「病気」なのです。病気の人には治療が必要です。そして、治療をすれば治る可能性が高いのです。
 
眠りについての重要性を見失わないように、日頃の生活習慣からほんの少し、見直しを行ってみてくださいね!

 

 

次回は、不眠症の解消法と対策についてお伝えします。

お楽しみに!

 

 

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